全国各地から選抜された第15期生・48名の自己紹介と、夏合宿を終えての感想を紹介します。(50音順)
・塾生番号 1~
・塾生番号 11~
・塾生番号 21~
・塾生番号 31~
・塾生番号 41~
1. 相原 志帆 (アイハラ シホ)
夏合宿を終えて
私は、創造性の育成塾に参加し、いくつもの講義を受けて気付いたことがあります。それは、今の私に足りていないものは「自分で考える力」だということです。考える力について特に印象深かった講義は上田正仁先生の講義でした。
私は今まで考える力を持つ人を見て羨ましいと思うばかりでした。しかし、上田先生の講義では、考える力は日々の鍛錬の積み重ねによって身に付けることができると教わりました。そこで、私は日々の努力を忘れずに、何か問題にぶつかるごとに時間をかけてでも考えるということを習慣にし、長時間考えるのが好きな人になろうと思います
また、育成塾では、幅広い分野に触れてみることの大切さも学ぶことが出来ました。まずやってみなければ、それが自分の好きなことなのかもわかりません。これからは貪欲に色々なことに挑戦していきたいです。
育成塾は将来の様々な選択肢を教え、可能性を広げてくれました。また、たくさんの講義や実験から、知らなかったことを知る・発見する楽しさを感じることが出来ました。出会った15期生のみんなからは、鋭い視点や自分を持っているところなど様々な場面で刺激を受け、自分は今以上に頑張らなければと思いました。この4日間での経験、学び得たことは私の一生の宝物にしたいと思います。最後に、多くのことを学ばせてくださった先生方、15期生のみんな、楽しくて充実した4日間をありがとうございました。
2. 青島 日差子 (アオシマ ヒサコ)
夏合宿を終えて
この創造性の育成塾でのたくさんの先生のお話の中で、上田正仁先生の「考える力」についてのお話が、最も私の心に残っています。
上田先生は、答えが一つの問題を、早く正確に解く「マニュアル力」だけでなく、一つの問題を長く考えて答えを出す「考える力」、自ら課題を見つけて、解決する「創造力」も大切だとおっしゃっていました。このお話を聞きながら私は、自分の勉強は、「マニュアル力」を鍛えるばかりだったと思っていました。これから他の力も鍛えるためにできることは、たくさんあると思います。まず、わからないときでも落ち着いて、じっくりと、自分なりに答えを出したり、答えを確認するとき、どうしたらそうなるのかを考えてみたりして、「考える力」を鍛えていきたいです。そして、自分の身の回りのものや、自分の行動をよく見るようにして、「創造力」を鍛えていきたいです。
上田先生のお話で、諦めたら可能性はなくなるというものがありました。これからも粘り強く日々の努力を重ね、可能性を広げていきたいと思います。
四日間、いろいろな分野のお話から、自分の興味を広げることができました。ありがとうございました。
3. 井戸沼 悠成 (イドヌマ ユウセイ)
夏合宿を終えて
まず始めにオンライン合宿という新しいかたちでの学びの場を提供してくださった先生方、OBのみなさん、ありがとうございました。
私がこの4日間で最も印象に残っているのは、JAXA「はやぶさ2」プロジェクトマネージャーの津田雄一先生の講義です。先生は、はやぶさ2のプロジェクトにおける仮説と実証のプロセスをさまざまな例をまじえて説明してくださいました。わずかな光から得られる色や明滅の情報の分析からスタートしたプロジェクトが、サンプルリターンを行うミッション成功に至る過程は、私の科学への関心をさらにかき立てました。
また、東京大学の上田正仁教授が講義でおっしゃっていた3つの力、すなわち、マニュアル力、考える力、創造力という切り口はとても参考になりました。
私なりに整理すると、
・マニュアル力とは、答えが決まっている問題を素早く正確に解く力
・考える力とは、難しい問題を長い時間考えつづける力
・創造力とは、自ら課題を発見し解決方法を生み出す力
のことですが、中学生の自分はまず、マニュアル力と考える力を高めることから徹底してみようと思いました。
どの授業も、本当にすばらしい内容でした。故に4日間ではなくもっと学びたかったという気持ちはありますが、この合宿の経験を糧にこれからも挑戦を続けたいと考えます。ありがとうございました。
4. 植木 春太朗 (ウエキ ハルタロウ)
夏合宿を終えて
合宿がどれだけ素晴らしく得難い経験であったか、については仲間が存分に書いてくれると思うので、僕は今後に応募を迷う人に役立つ形にまとめます。
合宿の存在を知ったのは締切の3週間前かつ中間試験前で、そもそもこういうのはチャレンジしても受からないし時間の無駄、と速攻却下でした。ところが母がストローと綿棒を持ち出して目の前で飛ばし始め、まんまと罠にはまり、「ストローを吹いて綿棒を拾い考える」日々が始まりました。強力な綿棒砲ならすぐにできたのですが「時間がある限り使い切る。まだ他の方法を考えつけるはず」と締切ギリギリまで粘り、人生初の顔面筋肉痛を経験し、最後は「合格できなくても楽しかったからいいや!」の境地に至りました。実は去年、プログラミングを始めてちょうど4週のタイミングに情報オリンピックがありました。こんな実力で挑戦なんてとんでもないと思っていましたが「一緒に受けよう!」と言ってくれる友達に押されて参加。一次を通過して二次は3時間必死に粘って1問も通りませんでしたが、実際を体験したことで次の敷居が低くなりました。人に押されないと動けないのが僕の悪いところだとすごく思います。でも、動けたら何かしらの体験と実感が残ります。今回の合宿では自身の発言スキルの低さを痛感しました。目の前に可能性があったら自ら踏み入って成長の糧とするべきだと、それが僕の夏合宿の総括です。4日間ありがとうございました。
5. 氏家 健心 (ウジイエ ケンシン)
夏合宿を終えて
正直、僕は「受かったらいいなぁ理科って楽しいし。」と言う軽い気持ちで創造性の育成塾に応募しました。その時はまさか自分が合格するとは思っていませんでした。しかし、昔から出場したいと思っていた、科学オリンピックについて学べることを知り、受かりたいという願望が一気に強くなり、気づいたら自分でも信じられないくらい一生懸命育成塾の応募課題に取り組んでいました。
学校を出て携帯を開いたときに、親から育成塾に合格したことをメールで告げられた時の喜びは、一生忘れないと思います。初日、グループの中でうまく打ち解けることができ、会話が弾みました。その時、とても驚きました。自分の話に、ここまで食いついてきてくれる人がいること、それは僕にとって初めてでした。自分が知っていることを深めるきっかけになりました。また、新しい知識もどんどん増えていきました。共通の趣味を持った友達もできて、趣味についての話も深められました。少し難しい事はあったけれども、授業もとても楽しく、興味が膨らみました。とくに宇宙生命の話では、今までは現実味すら帯びていないことだと思っていた「宇宙生命」の可能性に大いに惹かれました。
僕は育成塾を通じて今までにない夢のような三日間を過ごすことができました。またこれからも、育成塾で縁あって出会った友達と、互いに刺激しあって学び合いたいと思います。
6. 内田 裕太 (ウチダ ユウタ)
夏合宿を終えて
今回の夏合宿はとても満足のいくものでした。どの実験も面白く、特に大西先生の何度も色が変わる液体の実験が想像もしなかった結果になって驚きました。
素晴らしい先生方が私達にも分かり易く説明してくださった講義も、どの分野も興味深く、集中して受講することができました。特に津田先生のはやぶさ2についての講義では、一大プロジェクトをやり遂げる大変さ、それゆえの成功した時の一層の感激が伝わってきて、私も果敢に挑戦してみたくなりました。他にも上田先生の「考える力の鍛え方」の講義から、マニュアル力を鍛えながら自分の興味がある分野を深掘りして、考える力や創造力まで発展させたいと思いました。
鈴木先生の公共政策という分野は今まで知りませんでした。自分の分野に注力し科学を発展させる研究者とは別に、それらの科学の重要性や必要性を見極め、さらなる発展のために人や資金を集め、法律を立案し、倫理に照らし合わせる等の公共政策の科学との関わり方にも興味を持ちました。「二十世紀の科学技術の発展は軍事・安全保障・経済成長のためで、二十一世紀ではより良い世界を作るため」という言葉が心に残りました。人類の課題を解決するために何ができるかを私なりに考えていきたいと思います。今回このような機会を与えてくださり、どうもありがとうございました。先生方が蒔いてくださった種をこれから大切に育てていきたいと思います。
7. 大村 昌輝 (オオムラ マサキ)
夏合宿を終えて
僕が夏合宿で学んだことは「世界は広い」ということです。
今回の創造性の育成塾で一番心に残った授業は杉山先生の「人工知能研究のこれまでとこれから」です。特に「人間とAIが交互に学習することで人間もアイデアを得た」というような話が面白く、ワクワクしました。
しかし、この講義の内容はとても難しかったので、「僕には知らないことだらけだな」という思いと「僕は将来いまからでは想像もできないようなことを研究したりできるのだろうか」という不安を覚えました。
また、塾生のみんなもすごかったです。例えば班と班で交流し、意見交換するときに、自分たちの意見に対する疑問や改善点をたくさん出していて、その意見というのも様々な方向から見た意見で感嘆せざるを得ませんでした。自分ももっと様々な見方や知識を身につけていけるようにしたいです。
このような「世の中にはこんなにも大変な研究をしている人がいる」という事実、また、「世の中にはこんなにもすごい同級生がいる」という現実が、これまでの自分の価値観を大きく変え、そして、これからの自分の人生をより良くしていくための糧になるようにしたいと思いました。
この創造性の育成塾はとてもいい経験になりました。この合宿に関わった皆様、本当にありがとうございました。
8. 岡田 結衣 (オカダ ユイ)
夏合宿を終えて
私はこの合宿を通して、想像していた以上に理科の奥深さを知り、理科が今までより好きになれました。講師の先生方や先輩方、一緒に学んだ皆さんからは、たくさんの刺激を受けることができました。
その中でも、特に印象に残っているのは「創造性は、あくまで新しい型の型破り」という言葉です。私はこれまで、「型破り」な考え方をすることが「創造性」であると思っていました。でも、この合宿中に、「型」を破るには「創造性」だけでなく知識や考える力が必要で、日々の努力でその基礎を知っておくことが大切であると分かり、今までの考えがガラッと変わりました。これからは、学問においても社会においても、諦めずに努力して、知識や考える力、創造力を総合的につけていかなければいけないなと思います。
そして、今まで一度も触れたことのなかった科学オリンピックについての先輩方のお話を聞くことができたことも、貴重な時間となりました。これからの新しい目標を明確に作ることができました。
また、今回はオンラインでの利点を多く発見できました。いつも皆さんの表情を見ることができ、パソコンを通していても仲間の理科好きが伝わってきました。北海道の自宅からでも繋がりを感じられて嬉しかったです。
最後に、このような状況下でも支えてくださった全ての方々に感謝し、講義や実験の先生方、先輩方から教わったことを忘れずに、15期生の仲間との経験を次に活かしていきたいです。
9. 奥山 侑紀 (オクヤマ ユウキ)
夏合宿を終えて
私が最も心に残った講義は杉山将先生の人工知能研究の講義です。AIに情報を教えるのには主に、一つ目に教師付き学習、2つ目に教師なし学習、3つ目に強化学習があるそうです。これらの3つの学習法を使い分け、人間がcpにデータを送ったりして学習させるのですが、ご褒美を与えたりすると理解力が上がるそうです。私にもこのような時があったりするので、その点でAIに近しいところを感じました。人工知能研究者は、AI自体の理解の仕方を変えたり、教え方を変えたりしてよりよいAIを作っていることを今回の講義で学ばせていただきました。
私が今回の講義の中で、教えていただいた創造するために必要な3つのことはすべて社会に関連していることでした。一つ目の「研究を支えてくれる人に自分たちのやっていることを理解してもらうこと」が研究者が研究を続けるために必要で、そのためには2つ目の「社会で理解されていることを知ること」によって、より的確に研究を伝えることが大切だと知ることができました。そして、3つ目の「創造した後で何かが失われることに向き合うこと」は社会のニーズに深く向き合うこと、社会の変化に対応することにつながると思いました。
先生方の講義を聞かせていただいて、研究の最後には、社会に理解してもらうということが大切であることが分かりました。これからは創造するときにこれら3つを大切にして生活していきたいです。今回、このような機会をいただきありがとうございました。
10. 加藤 翁大 (カトウ オウキ)
夏合宿を終えて
僕が講義の中で一番興味を持ったのは、3日目午後の永井先生の授業だ。
僕は、昔から情報科学と電子工学が好きでよくプログラミングをしたり、電子工作をしたりしていた。
ずっと技術面について興味があったものの、いままでロボットや人工知能の倫理面についてあまり考えることはなかった。しかし、この授業を聞いたことにより僕は新しい視点を得ることができたように思う。しかし、同時に僕の頭には疑問が浮かんだ。
ロボットやAIは、「人間よりも賢くなる」のだろうか?また、人間を支配できるのか?例えば、AIは記憶することは容量さえあればできる。しかし、AIには情報なしで考える力がない、また予測する力がない。それでも人間を支配できるのだろうか?機械は電気がないと動くことができない。もしも人間をロボットが支配できたとしても、人間がそのロボットの電源を切る、もしくは機械の中の回路を切断すれば良いのではないか?
このように、人工知能と倫理問題で出てくる問題の一部は簡単に解決されるように思える。また、このような心配ばかりしていては技術は今後進歩していかないと思う。
11. 河合 羽空 (カワイ ハク)
夏合宿を終えて
講師の先生方には科学の知識だけでなく、科学の魅力や科学者の社会との向き合い方、考える力の鍛え方などを教わりました。
山口先生の講義の『「溶ける」とは何か』では、よく考えることの大切さを改めて実感しました。講義の前半では、水と食塩水を見分ける方法の意見をグループで交換し合いました。わたしはすぐに思いついた4つの方法を試しただけで満足してしまいましたが、他の塾生達はたくさんの方法を思いついていました。私の知識量が少なかったのもあると思いますが、よく考えなかったから4つの方法しか思いつかなかったのだと思います。講義の後半では、「溶解」の原理についてのお話を聞きました。「溶解」自体は小学校で習った化学の基礎的な知識ですが、よく考えると溶解の原理はあまり理解していなかったことに気づきました。このように、テストで単語自体は答えられても、口頭で詳しく説明しろと言われるとうまくできないのは、その単語の意味や原理をよく考えずに、ぼんやりとしたイメージだけで理解したような気になってしまっているからなのだと気づきました。
この4日間は一生忘れられない宝物となりました。今回得た知識を忘れずに、自分の未来に繋げていきたいと思います。このイベントを企画・運営して下さった事務局の方々、興味深い講義をしてくださった講師の先生方、積極的に発言して一緒に意見を共有してくれた塾生達に感謝しています。ありがとうございました。
12. 北代 真央 (キタダイ マオ)
夏合宿を終えて
創造性の育成塾は、未知のことだらけで、本当に刺激的な毎日でした。全国から集った理科好きの皆さんや講師の先生方のおかげで、私は理科の奥深さを知ることが出来ました。
特に印象に残ったのは3つあります。
1つ目は、多くの先生方がAIについて言及されていたことです。AI技術の進化や面白さを実感しながらも、倫理的な面についても考えさせられました。AIが人間を支配できるようになったら、といった科学技術の発展によるリスクは、今まで考えたことがなく、新鮮でした。科学と一口に言っても、その背後には沢山の事象、概念に繋がっているという事実を知り、興味深かったです。
2つ目は上田先生のご講義で、考える力について学んだことです。先生は中学校・高校、大学、社会へと環境が変わっていく中で、求められる力が変わっていくとおっしゃっていました。私は今中学生で、目前のテストなどに目が行きがちだけれど、広い視野で考えてみれば、一見効率が悪くても、挑戦し努力し続ける事が大事だと理解しました。
3つ目は、塾生の理科への姿勢についてです。私の思いつかなかった視点で深く考察している様子を伺うことができ、常に「なぜ?」と問う姿勢の大切さを学びました。また、好きなことを追究している皆さんから話を聞くのは本当に楽しく、育成塾は本当にあっという間でした。
最後に、オンラインという制約もある中、素晴らしい合宿を企画してくださり、ありがとうございました。
13. 木村 日翔 (キムラ ニチカ)
夏合宿を終えて
今夏、創造性の育成塾に参加した事により、一つ、夢にむかって大幅にレベルアップする事が出来たと思います。僕の能力はさておき、将来有人ロケットを作りたい一心で頑張って来ました。そんな中、創造性の育成塾に巡り会え、さらに参加まで出来た事に感謝し、一つでも多くの事を学び取ろうと臨みました。
宇宙好きの僕にとって津田先生と、渡部先生の講義は感動もので、酔ってしまうくらいでした。そして、宇宙への強い憧れ感や、ワクワク感といった初心を思い出させてくれました。渡部先生の「宇宙生命は存在するのか」という講義の中で仰っていた『我々人類はまだまだひよっこであり、大人の知的文明になるために失敗を繰り返している中途である』と言う話や、津田先生の『夢が叶ったと言うよりは、小さな興味を育てて行ったら夢のような事ができた。』と言う言葉には、とても感銘を受けました。
体験と経験という言葉の意味の違いは、体験とは物事をやってみることで、経験とは物事を体験して何かを学び考えることだと、とある場所で聞いた事があります。僕はその面において今回、体験で終わらず経験にできたな、と思っています。永井先生の仰っていた『倫理』を中心に置きながら、上田先生の『マニュアル力、考える力、創造力』を高め、鈴木先生からの、『未知の時代と向き合い探究する力』を磨き、強い決意を持った15期生のメンバーで、未来を切り開こうと思いました。
14. 楠 京之慎 (クスノキ キョウノシン)
夏合宿を終えて
僕はこの創造性の育成塾で様々な講義を受け、知識だけでなく考える力を鍛えること、また、その大切さを理解することができたと思います。
多くの講義の中で特に印象に残っているのは、上田正仁先生の言葉です。上田先生は「考える力をつけるには長距離走型の脳をつくる必要がある。」とおっしゃっていました。僕は普段勉強するとき、数十分考えて問題を解く方法がわからない場合、解説と答えを見て理解する方法をとっていました。この方法では、一つの問題は解くことができても、その問題を解く手順がわからないため入試など少し異なる問題を解くことはできません。異なる課題に対応する力を身につけるため、自分がより多くの解決策を考えることによって、学びに広がりと深みが生まれると思います。これからは、自分で答えを導き出すまでしっかりと考える習慣をつけ、一つの難問や課題に対してもっと真剣に向き合っていきたいと思います。
また、上田先生は、「マニュアル力」「考える力」「想像力」の3つの力の総合力が社会で求められるとおっしゃっていました。人生の段階や場面によって、3つの力のどれを求められるかは変わってくる。この変化を理解し、心の準備をすることが大切とも。僕は、少しずつこの力をつけ、大学や社会で難問や課題に直面するとき、この3つの力を使って解決する方法を見つけ、戸惑うことなく目標に向かって前進できるようにしていきたいです。
先生方の話を聞く中で、自分の進む道が開けたように思いました。これからは、興味関心のあることに限らず様々なことに挑戦し、また諦めないことを忘れずに科学の道に進みたいと思います。4日間の貴重なセミナーに参加させて頂いたことに心から感謝いたします。
15. 小島 唯蒼 (コジマ ユア)
夏合宿を終えて
今回の創造性の育成塾は、オンラインかつたった3日しかなかったけど、とてもたくさんのことを学び、たくさんのことを感じました。どの実験も楽しかったし、どの講義もいろいろなことを知り、とても深く印象に残りました。その中でも特に3つのことが心に残っています。
1つ目は、上田先生の『「考える力」の鍛え方』の講義の『「考える力」は生まれつきの才能ではない、意識的かつ不断の努力で鍛えられる』という言葉です。考える力は、根本から備わっている力だと思っていたけど、鍛えることができると聞いて驚きました。難しい問題などもすぐに答えを見ずに、じっくり考えて、考える力をもっと身に着けていきたいと思います。また、マニュアル力・考える力・創造力を並行して鍛えることも大切だとおっしゃっていました。学校などでは、マニュアル力を問われることが多いですが、確かな知識(マニュアル力)に加えて、考える力と創造力をこつこつ鍛えていきたいです。
2つ目は、この講義で感じたことですが、「自分はまだまだ」ということです。発表の仕方、プレゼンの仕方、考える力などなど僕が同期の塾生のみなさんに比べて劣っているなと感じたところがたくさんありました。でも、劣っているからこそ、たくさんのことをみなさんや講師の先生方から教わり、吸収することができたと思います。
3つ目は、山口先生の『「溶ける」とは何か』の授業でm&m`チョコレートが水とお湯で溶ける速度が異なったことや、溶けた着色料が、なぜ上にいかないかなどの答えをあえて言われなくて僕達に考えらせるという行為をしてくれたことです。答えを言われたらそれで納得して終わっていたかもしれないけれど、言われなかったおかげで、仮説をたてながら、深く考えることができました。そして、興味をもったことを調べる材料にもつながりました。そして、身近な当たり前のことでも、なんでこうなるのだろうと掘り下げていくと、いろいろな発見があると知ったので、これからもそうして考える力をもっと身に着けていきたいです。
この夏合宿を通して、理科をもっと好きになることができました。同期の塾生にくらべて、劣っていたかもしれないけど、理科(化学メイン)が好きであることは誰にも負けません。また、苦手意識をして、自分の可能性を狭くしてはいけないことも学んだので、少し苦手な国語にも力を入れたいと思います。本当にたくさんのことを学びました。科学オリンピックに出場されたOB,OGの講義を聞いて、化学オリンピックか数学オリンピックにも挑戦してみたいとも思いましたし、本当に3日間がとても少なく感じたけど、内容のとても濃い3日間でした。創造性の育成塾は僕に大きなきっかけを作ってくれたので、これを生かしてたくさん努力して夢を追いかけていけたらいいと思っています。そして、いつか科学者になって何かなしとげた時にこの夏合宿を思い出したいです。同期の塾生のみなさん、講師の先生方、創造性の育成塾スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
16. 小橋口 玲花 (コハシグチ レイカ)
夏合宿を終えて
私は、育成塾で3日間の講義や実験を通し、多くの事を学びました。先生方の授業が興味深く、楽しかったので、時間があっという間に過ぎていきました。
たくさんの講義の中で最も私の心に残ったのは津田先生が最後におっしゃっていた『「好奇心+縁」が「夢」になる』という言葉です。私が今好きなことはたくさんあります。この講義を通してそれを一つにしぼるのではなく一つ一つを大切な好奇心として育てようと思いました。すべての好奇心を突き詰めていくと同じ志をもった仲間とたくさん出会うと思います。そういった出会いがあったときにはそこで得た縁を大切にしていきたいです。この「創造性の育成塾」で科学が好きな同年代の人たちに出会えたのは大きな幸運でした。そして、ここでできた縁を大切にしていきたいです。
また、実験では最終日の宮本先生の授業がとても印象に残りました。家にあるものだけでもたくさんの化学を発見でき、面白かったです。それと同時に、今まで何の疑問も感じずに生活していたことに驚きました。身の回りにある現象や製品を当たり前のこととして見たり使ったりするのではなく、少しでも疑問に思ったら調べるなどして、毎日の生活を面白く、楽しく、興味深くしていきたいです。そして、そこで知ったものを自分の物にして活かしたいです。
たくさんの授業を受けることができて楽しかったです。4日間ありがとうございました!
17. 小林 直輝 (コバヤシ ナオキ)
夏合宿を終えて
創造性の育成塾がオンラインで開催されると知り、応募するかどうか相応に悩みました。
まず、合宿の参加意義についてです。「全国の理科好きの生徒との交流」は、この育成塾の看板の一つに掲げられています。しかし、オンラインという状況でそれが十分に出来るのか疑問に感じました。オンラインで講義を聞くのみなら、情報が溢れている現在においては育成塾に参加しなくとも、数ある動画配信サイトで視聴することが出来るのではないかとも思いました。
次に、参加した場合の犠牲について考えました。僕は現在中学三年生です。夏合宿の直前には部活の全国大会がありました。育成塾に参加すれば、中学3年間で練習してきた集大成に臨むチームメートの努力を尻目に、決して少なくない事前課題に追われることは目に見えていました。本来ならば参加するのは中学二年生の時であり、このような悩みはなかったはずです。形は違えどもこのような悩みを抱えていた人は他にもいると思います。実際、育成塾参加者の中に、高校受験を控えている中学三年生が少なかったことは注目すべきです。
しかし、結局僕はこれらのことも考量のうえ応募することに決め、その結果、第15期生として育成塾に参加しました。3日間の講習を終えた今、上記に挙げた悩みを上回る効果を得られたかどうかは現状では分かりません。今後高校、大学と学びを積み重ねるにあたって、「育成塾で学んで良かった」と思えるよう、これからも精進していきたいです。
最後に、育成塾を運営してくださった方、3日間共に学んだ塾生のみんな、協賛企業の方々、そして背中を押してくれた両親、その他関係してくださった方々への感謝を著した上で、筆を置こうと思います。ありがとうございました。
18. 小松 右京 (コマツ ウキョウ)
夏合宿を終えて
まず初めに、第15回創造性の育成塾に参加させて頂き、本当に有難うございました。私はこの創造性の育成塾でたくさんの事を学びました。中でも印象に残っている講義について述べたいと思います。
一番印象に残っているのは上田正仁先生の講演です。なぜなら私が今まで思っていたことと正反対のことを述べられていたからです。私は「マニュアル力」を強化すると将来役に立つと考えていましたが、上田先生の話では「マニュアル力」ではなく「考える力」、「想像力」こそが社会に出た時「マニュアル力」以上に必要になるということでした。また、私にとって「考える力」にたけている人は生まれつき頭の良い人だと思っていましたが、「考える力」というのは天性のものではなく、訓練で鍛えられるものだということでした。最も大事なことは、自分自身で課題を見つけ、高い志を持ち、自分の可能性を伸ばしたいと強く願って、諦めないで努力することであるとわかりました。
実験はどれも楽しかったのですが、特に大西琢也先生の実験は初めて目にするものばかりで興奮しました。化学反応というのはすぐに目に見える変化が起こると考えていたのですが、時間がたってから変わるものもあることがわかりました。普段勉強しても成果が出ないことが多いのですが、この化学反応のように今はまだ目には見えなくても私の中で小さな変化が起こっておりいつか現れるものと信じて毎日励んでいきたいと思います。
このようにたくさんの気付きや学びを頂けたことに感謝しています。これからも多くのことに挑戦していきたいです。有難うございました。
19. 齋藤 麻衣子 (サイトウ マイコ)
夏合宿を終えて
まずは、4日間ありがとうございました。学校で学んだこと以上のたくさんの知識を学べてすごく楽しかったです。特に、印象に残ったのは、課題研究です。学校でも、同じようなことをやっていたので、楽しみにしていたことの一つでした。他のグループの提案もすごく個性があって面白かったです。自分でもできそうなことをどんどん進んでおこなっていきたいなと改めて感じました。
参加する前、「自分から意見を話す」ということを目標としていました。ずっと緊張していましたが、以前よりは積極的に話せるようになれたと思います。また、国際科学オリンピック代表のOBOGの方々の話を聞いて、これから頑張るきっかけになりました。これから、学校で、探究活動が始まるので、今回の育成塾を通して学んだことをいかして、頑張ろうと思います!コロナの影響で、実際に会って話すことはできなかったけど、とても充実した4日間でした!本当にありがとうございました。
20. 酒本 悠希 (サカモト ハルキ)
夏合宿を終えて
僕は今回のとても貴重で興奮した経験を通して、主に3つのことを学び、理解を深めることができました。1つ目は、科学のあり方は1つではなく、人類共通の利益となるためのものだというものから、社会・倫理を通して正しいかを判断することを前提としたものなど、様々な在り方・意見があることを杉山先生・上田正仁先生など多くの先生方のお話から学べました!将来僕は環境に関する研究をしたいと思っているので、人類だけではなく地球上のすべての生き物に利益にある科学研究を行っていきたいです。
2つ目は目標にしていた、様々な視点から物事を考えることができるようになったことです。僕は、実験をした後に、こういう側面でも仮説を立てられたかも…と後悔することが今まで何度かありました。しかし大西先生の実験では、混ぜる速度や重力の違うところ(例えば赤道や高緯度地)だと変化の速度が変わるのかなど、さまざまな視点から考察を立てることができました。これからも不思議に思った事柄などへの仮説立証を大事にしたいと思います!
3つ目は、生きる上で重視される3つの力の相互関係についてです。僕は、最初は科学に必要な力は生きるためにはあまり使われないとマニュアル力以外は思っていました。しかし講義を聞いてマニュアル力の上に立つ考える力、創造力が人生でも何かを考えるときなどにとても大事になるのだと理解することができました。その力の変化に柔軟に対応したいと思っています。最後に4日間はとにかく楽しく真剣になれる時間になりました。開催していただき誠にありがとうございました。
21. 佐藤 圭眞 (サトウ ケイマ)
夏合宿を終えて
「好奇心と縁が夢につながる」。初日の講義で津田雄一先生がおっしゃっていたことだ。
4日間の講義の中で、一番印象的な言葉だった。
私が今回「創造性の育成塾」に応募したのは、化学の先生から説明があり、楽しそうだと思ったからだ。事前の課題は難しかったが、その分やりがいのあるものでもあった。迎えた当日も、自分の興味のある分野はもちろん、知らなかったことも多く、自分の知識を深めるだけでなく好奇心や興味もより深まった。それだけでなく、同じ「好奇心」を持つ仲間との交流が、他では得られない貴重な体験となったと思う。その中でも心に残ったのが津田先生の言葉だったのだ。
講義の中で小さな興味を消さないようにとおっしゃっていた通り、自分の興味を深めていくことが夢に近づくことになると私は思う。それから「縁」を作ること。育成塾を通しての友達との出会いは、参加しなければなかったものだ。友達を作り、好奇心を育て、自分の可能性を広げることが夢につながっていく。「創造性の育成塾」でそのことを学んだ
22. 柴田 果歩 (シバタ カホ)
夏合宿を終えて
四日間を通して様々なことを学ぶことができ、沢山の興味のあることに出会えました。
とても印象に残っている言葉があります。それは、上田正仁先生がおっしゃっていた「諦めないことが大切で、諦めない限り可能性は広がり続ける」という言葉です。OBOGの先輩方の化学オリンピックの話を聞いていると、その言葉と重なりました。諦める以前にチャレンジしないと始まらないということを深く心に刻みました。また、自分の興味のあることに向かって進んでいる15期生の色んな友達と話しせたことがとても良い刺激になりました。同時に自分の興味のあること好きなこと、将来について考えるきっかけとなりました。津田雄一先生のはやぶさ2の話は、全部すごく興味を持ち、将来やってみたいと強く思いました。私がこれからもっと知りたい、携わってみたい、やってみたいと思うことに出会えたことが本当に良かったです。諦めないことを大切に自分の興味のあることにもっと挑戦していきたいです。
最後になりますが、この四日間、すべてが刺激的で楽しくてとても充実した時間でした。興味深い講義をしてくださった先生方、様々な話をしてくださったOBOGの先輩方、そして、ここでしか出会うことのできなかった15期生の皆さん、本当にありがとうございました。
23. 嶌田 誉 (シマダ ホマレ)
夏合宿を終えて
私はこの四日間でたくさんの体験をさせていただきましたが、その中でも2つのことが心に残っています。
一つ目は塾生のみなさんとSDGsの13~15の目標、主に地球温暖化を防ぐ取り組みや考え方について話し合ったことです。
塾生のみなさんが出したアイデアはエアコンの設定温度を26度以下にしない、料理で利用した油を捨てる時は固めて捨てる、など日常生活で多くの人がすぐに取り組める物でした。
イギリスでも似たような話し合いをしたことがありますが、企業に取り組んでもらう案や、デモなど大規模で周りの人を出来るだけ巻き込んで動くアイデアがほとんどでしたので、1人1人が意識して動くというアイデアはとても新鮮でした。
この話し合いの後、実は各国がさまざまな温暖化対策の案を出しているにも関わらず、それを共有出来ていないのではないかと思いました。同じ地球、同じゴールに向かって世界が足並みをそろえて進むにはどのようにすればよいのかと思いました。
二つ目は鈴木寛先生の講義です。暗いニュースが続く中、歴史の変革期にいる私たちはラッキーだと先生がおっしゃってくれて、確かに面白い時代に生きているのかもしれないと前向きに考えることが出来ました。AIの話などもとても興味深く、私は理系の分野の勉強が好きなのですが、歴史や哲学なども興味を持ち、学んでいこうと思いました。
四日間、本当にありがとうございました。
24. 神保 広宣 (ジンボ ヒロノブ)
夏合宿を終えて
僕にとって創造性の育成塾は自分自身の科学への見方を広げられた4日間でした。はじめは一流の先生方に最先端の科学を教えていただけることにワクワクしていましたが、それ以上に科学者には科学の知識や考え方だけではなく、正しい行いのできる倫理観も必要だということを知り、科学者のあるべき姿についても考えさせられました。鈴木寛先生の講義では、AI技術などが進歩していく社会で、今の科学者たちが未来の社会に大きく影響していくことを知りました。科学者の行動は人の命や社会、未来に深く関わっていることを実感しました。
講義だけではなく、実験もとても楽しかったです!上田尊先生の全天球モデルを使った実験では、太陽や月などの動きを宇宙からなど様々な視点で見ることができ、多面的な視野を持つ楽しさを感じました。
画面越しではありましたが、47人の塾生との交流もとても有意義でした。自己紹介で聞いたり、グループや終わりの会などで話す中で、小学生の頃から研究を続けていたり、鉱物をたくさん集めていたりと、好きなことにとことん取り組んでいる姿勢にはほんとにすごいなーと思いました。
上田正仁先生は講義の中で「成功の究極の鍵は『諦めない人間力』」とおっしゃっていました。僕はこの4日間での出会いを大切にしつつ、広がった科学への興味や自分の好きなことにとことん打ち込んで探求していきたいと思います!
25. 菅原 愛月 (スガワラ アツキ)
夏合宿を終えて
私は「創造性の育成塾」で、自分と向き合いとても大切な事を学びました。
1つ目は「身近な事に目を向ける」という事。宮本先生は「身近なところに隠れている現象を自分が見ようとしているかどうか?」と仰いました。この言葉に、私はこれまでどれだけ多くの科学の不思議をスルーしていたかと悔しさでいっぱいになりました。科学は身近なところにある、与えられる条件は同じでそのなかでいかに多くの事を学べるかは、自らの行動次第なのだという事。ただ単にこれはこういうもの!と受け入れるだけで、疑問を持つ機会を逃していたと気づきました。
2つ目に「自主性」です。今までの私は学びにおいて教えられるのを待つ、受身の状態であったと思います。しかし、育成塾では様々な分野の講義を聞かせて頂き、実験をし、その世界に引き込まれてきた途中で止められ、答えは教えてくれません。そんな状況で気になる事がどんどん溢れ、気づけば自然と自ら調べ考えるようになっていました。津田先生は「好きな事を突き詰めていくとそこには科学、学問がある」と仰いました。私は漠然と科学全般に興味がありましたが、育成塾で学んだ2つの姿勢で物事を見つめ直し、自分は何が本当に好きかが分かったような気がします。
沢山の「気づきと知識」を与えて下さった先生方、様々な配慮をして下さった運営の方々、そして15期生の皆様4日間本当に有難うございました。いつか会える日を楽しみにしています。
26. 杉尾 花音 (スギオ カノン)
夏合宿を終えて
私の夏合宿での目標は、科学に関する興味を広げること、創造性について知ること、科学好きの仲間と出会い仲良くなることなどでした。私は四日間を通してこれらを達成することができたと思いますが、中でも二つのことが印象に残りました。
一つ目は、興味を広げることについてです。私は元から色々と科学の講座を受けてきましたが、それほど興味がない分野については知識がなく、魅力も知りませんでした。しかし今回の夏合宿では、多様な分野についての講義、実験があったため今までは興味がなかった分野にも興味を持ち、すでに興味があった分野についてもより一層魅力を知ることができました。
二つ目は、創造性と科学についてです。私はなぜこの塾の名前が創造性の育成塾なのか、なぜ科学と創造性は関連してくるのか、と疑問に思っていました。これについて、この社会には問題さえ提示されなく自分で課題を見つけなくてはいけない場合が沢山あるとわかりました。このような社会で将来活躍するためには創造性を育成するのが第一だという考えに辿り着き、塾の名前にもそのような思いが込められているのかもしれないと思いました。
最後に、今回はオンラインでの開催となりましたが、思う存分色々なことを吸収し、楽しむことができました。今回学んだことは、今後の学校生活、その後にも大いに活かしていきたいと思います。この夏合宿を支えてくださった方々、ありがとうございました。
27. 鈴木 凛 (スズキ リン)
夏合宿を終えて
私は最初、特に実験を楽しみにしていました。しかし実際に受けてみると、講義の方がより、興味深い内容でした。AIについての講義はこれからを生きる私達にとって役に立つものでした。また、人生の中で求められる能力は変わるということも今回の夏合宿で初めて知りました。
実験も楽しかったです。家でしっかり実験ができるか、という心配はしていたものの、どの実験もやりきることができました。一番楽しかった実験は最終日の大西先生の実験です。化学の実験が好きなので、とても楽しく実験できました。また、信号反応の実験では、色が変わる仕組みまで説明してくださり、とても興味深かったです。
小原先生の実験も楽しかったです。液晶は思っていたよりも簡単に作ることができました。あんなに簡単に作れるならばまた作ってみたいです。
今回の夏合宿では今後の人生の指針や、参考になることをたくさん教えてもらうことができました。これらを生かして今後の人生を歩みたいと思います。
28. 高嶋 蒼空 (タカシマ ソラ)
夏合宿を終えて
今回、創造性の育成塾において第一線で活躍されている先生方の講義、実験はとても刺激的で科学の楽しさとたくさんの知識を学ぶことができました。
なかでも僕はAIに興味があるので鈴木先生の『人工知能の倫理・創る倫理』のお話が特に印象深かったです。なぜ科学を学ぶのかについて「未知との遭遇に動じないため」向き合う手法を身につける。これを探究と言う。との言葉は探究部に所属している今の僕の心にとても響きました。そして「科学においても歴史を振り返ることの重要性」のお話は文系ならではの鈴木先生の斬新で柔軟な考えに衝撃を受けました。
これからの未来を担っていく僕たちは、さまざまな視点から物事を捉える考え方や知識をたくさん蓄えていく必要があるということを改めて教えて頂きました。
オンライン授業をしながらチャットで質問したりする形も新鮮でとても充実し貴重な経験ができた四日間でした。
この学びをこれからの人生に生かせるように努力していきたいと思います。
最後に素晴らしい講義をしてくださった先生方、運営・事務局の皆様、OB・OGの先輩方ありがとうございました。
そして15期生の皆さん、一緒に学べた楽しい時間をありがとうございました。
いつかどこかで会える日を楽しみにしています。
29. 高谷 友基 (タカタニ ユウキ)
夏合宿を終えて
僕が「創造性の育成塾」に参加して得られたことは、主に具体的な知識、自分とは違った考えを持った参加者や先生との交流、難題に取り組むときの姿勢の3つだ。
具体的な知識については、例えば人工知能の学習についてなど、関心はあるが自分で勉強するには難しいようなことを、先生にわかりやすく教えてもらった。授業は資料や実演を交えてわかりやすく、無理なく理解することができた。
自分とは違った考えを持った参加者や先生との交流については、例えばSDGsについての話し合いでは、違法伐採をする人たちの収入を維持しながら森林保全をする制度など、自分にはない発想に触れることができた。講義でも、理屈だけの科学では医学は成り立たず、医学は倫理や統計の側面も持っているなど、その業界のトップを走っている先生たちだからこその考えを知り、吸収できた。
難題に取り組む姿勢については、例えば挫折しても観念しないことは成功する条件のひとつであることや、目的を達成するための方法はひとつではないことを教えてもらった。これから人生を生きていくうえで大切なことをたくさん教えてもらった。
僕は主にこのような3つのことを創造性の育成塾で学んだ。有意義な四日間だったと思う。
30. 田中 りいな (タナカ リイナ)
夏合宿を終えて
大変なご時世にも関わらず夏合宿を開催していただき、本当にありがとうございました。この貴重な4日間を私は一生忘れられないと思います。
どの講義もとても勉強になり、新しい発想や知識を得ることができました。中でも私が特に興味を持ったのは渡部先生の講義です。宇宙生命は存在するかというテーマでお話してくださったのですが、天文学についての知識がほぼなかったこともあり、最初から最後まで驚きの連続でした。
星の中の圧力で核融合が起こって様々な元素が生まれていることや、地球のように生命が生まれる可能性のある星がたくさんあることなど、まだまだ知らないことがたくさんあると思い知らされました。また、人類は未熟な思想と経験で様々な失敗をしている途中だというお話もとても心に刺さりました。それは、私にも同じことが言えるからです。人類という大きな規模でもたくさんの失敗を重ねて、さらにそれを糧にして成長しているのだから私もたくさんのことに失敗を恐れず挑戦していかなければいけないなと思いました。
他の講義でも同じように多くのことを学ぶことができ、夏合宿の前よりもとても前向きになれたように感じます。ここで学んだことを活かしてさらに視野を広げて、一歩ずつでも着実に成長しようと思います。
とても貴重な体験ができて、本当に幸せです。ありがとうございました。
31. 田村 晴 (タムラ セイ)
夏合宿を終えて
僕は2年前まで沖縄県の離島で暮らしていたので、毎日のように満天の星空を眺めていた。そんな僕にとって、初日の渡部先生と津田先生の宇宙の講義は特に印象に残った。中でも、津田先生がおっしゃっていた「小さな興味を育てていったら夢のようなことができただけで、夢が叶った訳ではない」という言葉に感銘を受けた。何気ない生活で得た知識や興味を深く掘り下げていくことが未来の夢の実現に繋がる。そう考えると、勉強とは関係のない、目の前の興味の種を罪悪感なく掘り下げてもいいというお墨付きをもらった気分だ。
また、実験講義も自宅でできる最大限の体験ができたと思う。オンラインでも薬品等を使って、沢山の実験を行うことができた。自宅だからこそ講義や実験終了後も、その内容に時間をかけて考えることができ、一つ一つに対して自分の考察がより深くまとまったとも思う。
OB・OGの話も大変参考になった。中学に入学して、多くのやりたいことや目標があったが、コロナで僕自身が目標を見失い足踏みしてしまったので、本来目指していたものや光を見せてもらい、目標を再確認することができた。
他人と会うことも難しい今、オンラインで開催して頂いた関係者の皆様に感謝いたします。そして、15期生の皆さん、コロナが収まったら必ず「生」で会いましょう。
32. 千葉 那由多 (チバ ナユタ)
夏合宿を終えて
まず初めに、第15回創造性の育成塾に参加させていただき、誠にありがとうございました。これまで、何かの大会に出たこともなく、目立った研究もしてこなかった私にとって、育成塾に参加している他の人たちとの出会いやふれあいはかけがえのないものになりました。今回、先生方のとても面白い講義をたくさん受けて、多くの知識を吸収し、自分のものにできました。この育成塾で学んで、「へーそうなんだ」というただの感想で終わりにせず、自分の中で興味が湧いた分野(天文学や、地学、化学など)を突き詰めていきたいと思いました。今回、先生方のお話や、作ることのできた友人と話す中で、とても刺激を与えられて、今まで自分にはなかった考え方に出会うことができ、自分の視野も広がったと思います。自分の将来のことはまだよく分かりませんが、高校生になって、進路を選択するときには、鈴木先生のご講義にもあったように、これからはAIやVUCAの時代が来るということや、今回受けることのできたとても面白い講義を参考にして、未来の日本や世界を引っ張っていけるような大人になりたいと思いました。改めて、本当にありがとうございました。
33. 津本 一颯 (ツモト イッサ)
夏合宿を終えて
今回の創造性の育成塾を受講するにあたり、AIや宇宙についての講義が受けられること、さらに同年代の生徒と意見交換できることにとても期待していました。
講義で杉山将先生の「人工知能研究のこれまでとこれから」と上田正仁先生の「考える力の鍛え方」の二つが特に印象に残っています。
杉山将先生の講義では、教師付き学習分野の最新研究で「直線分離できない場合は?」が印象に残っています。現在の主流になっている深層学習は難しかったですが、放課後の時間にOBの方から教えてもらい理解することができました。上田正仁先生の講義では、マニュアル力があっても学習する力や創造力がないと高校や大学、社会に出ても周りについていけなかったり、成績の基準が変わることにより成績が下がったりすることを知りました。また、創造する力や考える力は「諦めずに挑戦することが大切」、諦めない人間力は「課題を自ら見つける」ことと「高い意識を持つ」ことが大切だということがとても印象に残りましたし、これからももっと努力していこうという意識を強く持ちました。
育成塾での講義や実験を通して科学のことはもちろんですが、講師の方々の考え方を知れて面白かったです。また、科学オリンピックのことを知り興味が出ました。
今回知り合った友達と今後も情報交換をしながら、育成塾で学んだことを自分たちの世代がさらに発展させていきたいと思います。
34. 鶴田 獅央 (ツルタ レオン)
夏合宿を終えて
僕は、この夏合宿を通して感じたことは2つあります。
一つ目は、「新たな課題」についてです。上田正仁先生の講義では、マニュアル力・考える力・創造力の順で身に着けていく3つの力があり、学校のテストなどではマニュアル力が大切であるとのことでした。僕は、勉強さえできればそれでいいのだと思っていました。しかし、研究などに必要な創造力にはそれだけでは全然足りないということを思い知らされました。そして、宮本一弘先生は実験の際に新しい発見は身近なところにたくさんあり、実際に先生の実験は身近なものを使ったもので、自分でも新たな課題を見つけることは可能だと思いました。
この2つの講義と実験を経験したことで、今まで新たな課題などは大学などに行かないとありはしないという固定概念がなくなり日常に潜む不思議に目を向けることが多くなりました。
二つ目は、創造力の大切さについてです。山口晃弘先生の実験では、食塩水と水道水の見分け方をできるだけたくさん考える課題が出ました。僕自身は、3つ程度しか思いつきませんでした。しかし、同じグループの仲間の中には一人で10をも超える数もの方法を思いついている人がいました。創造力があればこんなにもたくさんの方法を思いつくことができるのだと、とても衝撃でした。
私は、この2つの学び以外にも多くの学びを得ることのできたとても濃度の濃い四日間でした。たくさんの塾生との交流もとても有意義なものでした。短い間でしたが、ありがとうございました。
35. 土肥 誉久 (ドイ ヨシヒサ)
夏合宿を終えて
まず、この「創造性の育成塾」を運営してくださったスタッフの皆様、講義や実験をしてくださった先生方、貴重な機会をありがとうございました。どの講義や実験も面白く 興味深かったのですが その中でも 私が最も興味深かったのは「はやぶさ2」についての講義です。日本が世界で始めて最も難しいとされる サンプルリターンに成功したということを知り感銘致しました。また、ローバーによる移動や人工クレーターの作成、その作成過程の観測などを行い、日本の技術は世界に引けを取らないと感じました。津田 雄一先生が 講義の最後におっしゃっていた「小さな興味が夢のようなものになった」という言葉を聴き 常日頃から どんな些細なことでも 気に掛かけたことは自分の納得するまで調べようと思いました。
将来は宇宙の小惑星探査に関わる仕事に就きたいという新しい夢を持つことが出来ました。今以上に学問に励み 近い将来 自分の望む職業に進みたいと思います。
この度は貴重な体験を誠にありがとうございました。
36. 中沢 孝紀 (ナカザワ コウキ)
夏合宿を終えて
私は、第15回「創造性の育成塾」オンライン夏合宿に参加して、特に2つのことを学びました。
1つ目に、自分の好きなことばかり勉強していても、自分の夢には辿りつけないということです。
今回受けた6つの講義の先生方は、皆様活躍される中でご自身の専門外の知識も積極的に学ばれ、活かされていました。
また、最後の鈴木寛先生の講義では、いわゆる理系の学問の研究を進める中でも、法学や哲学などの文系的な知恵を活かすことが必要であり、重要であると教えて頂くことができ、これからもより一層強い気持ちで学校生活に取り組んでいこうと決意しました。
2つ目に、探求の種は常に自分の身近な世界に潜んでいるということです。
毎晩、放課後タイムを終えて、その日の授業メモを見ながらデジタル日誌を記入していると、その授業で抱いた言葉にできないモヤモヤが消え、より深く内容を理解できるようになっている自分に気づきました。それはなぜかと考えてみると、放課後に聞いた同期の皆さんのお話に多くのことを教えていただけたからだと思います。
彼らは常にアンテナを広く張り、いかに目の前の事柄から疑問を見つけ出し、その答えを見つけるかに全力を注いでいるように見えました。私も15期生のひとりとして、毎日の生活の中の小さな“?”を見落とさず、自分の夢、そして世界のために探求しぬいて参ります。
4日間、貴重な出会いと授業をありがとうございました。
37. 中野 美亜 (ナカノ ミア)
夏合宿を終えて
今回私は視野を広げたくて創造性の育成塾に参加しました。今まで私の頭の中にはいわゆる「お勉強」を頑張ることくらいしかありませんでしたが、今回、それはまったく違ったものになりました。
どの先生の講義も興味深く大変刺激的だったのですが、中でも一番印象に残っているのは永井良三先生が仰っていた言葉です。私が医療の課題を伺った時、「それは中野さんが見つけること」と答えてくださいました。ハッとしました。ある大事なことに気づいたのです。今までそれが分かっていなかったせいで、大変なニュースを聞いた時も、どこか他人事のように感じていました。しかしそのことに気づいてから、身の回りの問題、そして環境問題など世界が直面している問題についても自分にできることはないかと考えるようになりました。
ある大事なこと、それは、自分も今から社会を担う一員であることです。今回創造性の育成塾に参加して、創造性とは何か、何のために必要かが分かりました。より良い社会を作るため、見つけた課題に対して自分にできることを考え、行動していくことが重要で、それが創造性に他ならないのです。
そして、育成塾への参加理由であった「視野を広げる」。視野が広がるどころか、世界がガラッと変わりました。
最後に、このような素晴らしい経験をすることができて大変光栄に思います。参加するきっかけを下さった方、参加を後押しして下さった方、創造性の育成塾に携わられた全ての方々、刺激を与えてくれた塾生の皆さんに心よりお礼申し上げます。ここで得たことを胸に可能性の彼方へ向かって、一歩ずつ、進んでいこうと思います。
38. 中山 知優 (ナカヤマ チヒロ)
夏合宿を終えて
私が創造性の育成塾のこの夏合宿に参加して一番心に残っている講義は、上田正仁先生の「考える力の鍛え方」です。その中でも、「諦めない人間力が大切であり、才能があるかという質問に対しては結果が出るまでわからないが、可能性があるかという質問に対しては諦めるまで可能性は広がり続けると答える」というお話が心に響きました。なぜ可能性が広がるかというと、諦めるまで人は努力をし続けることができ、努力すればするだけ自分の力は伸びていって、自分の可能性はどんどん広がっていくからだと思います。私も、この「諦めない限り可能性は広がり続ける」という言葉を胸に、何事にも積極的に挑戦し、目標に向かって努力し続けていきたいと強く感じました。
この夏休み、事前に届いた実験キットをワクワクしながら開けるところから始まり、事前課題に熱中し、合宿中は朝の会から夜の会まで、講義に実験にグループ協議にと忙しくはありましたが、私にとって初めての経験や新しい発見がたくさんありました。
貴重な講義、実験をしてくださった先生方、事前の準備から合宿中ずっと支えてくださったスタッフの皆様、OB・OGの方々、一緒に学んだ15期生の皆さん、本当にありがとうございました。
いつかどこかでまた、15期生の皆さんとお会いできることを楽しみにしています!
39. 七澤 玲奈 (ナナサワ レナ)
夏合宿を終えて
私が育成塾に参加したのは、自分の道の進み方に、何かヒントが得られるのではないかと思ったからです。私自身将来の夢が研究者なのですが、何の研究をしたいのか、本当に研究ができるのか、全く分からないでいました。しかし、育成塾で、実際に研究をしている先生方や、育成塾の先輩方の話を聞き、好きなことをやることが一番大切だと気付かされました。先生方は長く研究を行なって、素晴らしい結果を残してきたのだと思いますが、好きや興味から、研究分野を決め、そしてそれが好きだからこそ、研究を続けられているのだと感じました。津田先生も、小惑星探査機はやぶさの成功は、「夢が叶った」のではなく、「好きを突き詰めたら、夢のようなことができた」のだとおっしゃっていました。上田先生の講義でも、研究において諦めない気持ちが大切だと聞きましたが、「好きなら、諦めることはできない」と、また国際化学オリンピックに出場した育成塾の先輩方も、「好きから始めた」とおっしゃっていました。このことから、どのようなことをやるにも、「好き」という気持ちから始まるのだと思いました。だから私も、「好き」をたくさん見つけたいです。それがが自分の道標になってくれると思います。そのために、いろいろなことに挑戦し、経験をたくさんしていきたいです。まずは、目の前のことになんでも挑戦していこうと考えるようになりました。創造性の育成塾に参加して、成長することができたと思います。参加できて本当に良かったです。
40. 橋本 さくら (ハシモト サクラ)
夏合宿を終えて
私は、この創造性の育成塾で多くの学びがありました。また、今まで知らなかったことがたくさんあって世界は広いなと感じました。
特に、印象に残った言葉は「諦めない限り可能性は広がり続ける、可能性は無限大」という言葉です。可能性は自分次第なのだということに気付けたし、これから好きなことに打ち込んで課題を見つけ、諦めない人になりたいなと思いました。
また、今まで疑問に感じていたことや言われてみると確かにと思うことを分かりやすい講義、実験で科学ってこんなに面白かったのかと気付くことができてうれしかったし充実した時間となりました。
そして、課題の交流やグループワークでは住んでいるところも学校も違う仲間と私にはなかった面白い方法や、話し合っていくうちに「もっと、こうしたらいいんじゃない。こんな問題もあるよ。」と話し合うことができて私にとってとても貴重で良い機会となりました。
この創造性の育成塾は私にとって科学の面白さ世界の広さそして、自分はまだまだ学ぶべきことがたくさんあると気付かせてくれました。なので、小さな疑問も大切にしてこれから学んでいきたいし、科学オリンピックにも挑戦したいと思います。今年は、オンライン上でしたがこの4日間本当にありがとうございました。
41. 林田 音羽 (ハヤシダ オトハ)
夏合宿を終えて
「REDDプラスを活用する」
「似ている動物の医療を絶滅しそうな動物に活かす。 家猫の医療→スナネコに」
これはSDGsの目標を達成するための案として塾生のみんなから出たものです。
色々な案がでて「こんな考え方もあるんだ」と驚かされました。
1日目の時、みんなの質問が凄すぎて正直場違いじゃないかと思いました。
そんな私が一番印象的だと感じたのは、大西先生の講義です。
私は実験をすることが好きなので、面白い実験をするために参加を決めました。
なので、今回学べた「実験をするときの心得」をまとめとして書きたいと思います。
・実験をするときは薬品などの分量を正確に測るべし
・すぐに実験結果が出なくても根気強く待つべし
・実験結果が一見出てなさそうに見えても、いろいろな観点から検討してみるべし
最後の心得は、ルミノール反応を体験して学びました。
ぱっと見、特に変哲のない液体のまわりを暗くすることによって変化がみられる実験です。
私が参加するうえで身に着けたいと思っていた「力」を3つも教えてもらえた気がします。
今回この創造性の育成塾でたくさんのことを教えてもらい、その分成長できたと思います。そして、ここに参加したことで得られた凄すぎる仲間をこれからも大事にしていきたいです。
42. 檜皮 理仁 (ヒカワ リヒト)
夏合宿を終えて
僕は創造性の育成塾夏合宿に参加してたくさんの大切な事を学ぶことができたと思います。
1つ目は、大学や社会では、マニュアル力だけではなく考える力や想像力も必要になるということです。上田正仁先生は、マニュアル力だけでは大学に入ったときに評価基準が変わり、戸惑う学生が多いとおっしゃっていたので、わからない問題は答えを見るのではなく、じっくり考えてみるなど、簡単にできることから取り組んで、考える力を伸ばしていきたいと思います。
2つ目は、渡部潤一先生の、「宇宙生命は存在するか」という授業です。今まで“宇宙人”というのはなんだか夢のようでぼんやりとしか考えていなかったが、先生は“第二の地球”の候補が銀河系だけで40億ほどあるとおっしゃっていて、本当にあるかもしれないと思いました。
3つ目は、津田雄一先生の「はやぶさ2と太陽系探査」という授業の任務に成功したときの映像です。研究者の皆さんの喜んでいる顔を見て、これまでどれだけ努力したかが分かり、自分も皆で協力して成功した時は全力で喜び合える仕事をしたいと思いました。
ここに書いたこと以外にも様々な大切なことを学ぶことができました。コロナ禍で大変な中、実施してくれた先生方やスタッフの方、ありがとうございました。オンラインでも、同じ趣味の友達ができたり、ここまで楽しいのかと思うほど充実した夏合宿でした。またいつか15期の皆さんと“実際”に会えることを楽しみにしています。
43. 日吉 雪乃 (ヒヨシ ユキノ)
夏合宿を終えて
4日間の講義や実験のなかで、永井良三先生の講義「医学と科学:さまざまな考え方を理解する」が最も印象に残っています。お話の最初の方で哲学や科学研究の歴史について紹介してくださったのですが、そのときの「研究の進め方が改良されていった」といった話題に少しショックを受けました。今まで何度か研究レポートを書いた経験はありますが、「仮説→実験→結果→考察」の繰り返しはお作法のようなものだと思っていて、特に疑ったことはありませんでした。しかし、この形式も当たり前ながら先人たちの試行錯誤の末にあるものであって、絶対不変のものではないのだと気づかされました。
また、今回はオンラインでの開催でしたが、この形態でしか分からなかったこともあったと思います。例えば、少人数グループでのディスカッションは、対面で行うときの何倍も疲れを感じました。これは、相手がいつ話し出すかが予想しづらく、また身振り手振りを交えての説明が難しかったのが原因ではないかと考えています。この経験は、今後オンラインミーティングを行うときだけでなく、対面でもスムーズな話し合いを進めるために役立てられるのではと思います。
最後になりますが、講義をしてくださった先生方、運営の方々、体験談を語って下さったOB・OGのみなさん、刺激的な意見をたくさん共有してくれた15期生のみなさんに心から感謝いたします。そして、もし応募を迷っている未来の方々がいれば一言。ここで学べることは、なかなかない経験ばかりです。応募課題のミニ研究だけでもとても楽しいので、是非チャレンジを!
44. 部家 司 (ヘヤ ツカサ)
夏合宿を終えて
僕は創造性の育成塾を通して、人生において大切なことを学ぶことができました。
講義では、生きていく上で大切な考える力の鍛え方・新たな考え方・あきらめない人間力を知りました。これらを意識してこれからの生活に生かしていきたいと思いました。また、宇宙の生命体やはやぶさ2の話は壮大で、技術の進歩に驚かされました。
実験では、物質が水に溶けることを粒子で説明するというものがありました。粒子レベルで考えてみると分かることもあり、ものの見方を変えることが必要だということを改めて感じました。
オンライン開催されましたが、仲間たちとの交流の機会も多くありました。Zoomの機能であるブレイクアウトルームで4人や8人のグループになって、学んだことについての議論や発表をしたりできたことはいい経験になりました。
この創造性の育成塾は、僕が将来の夢について真剣に考えるきっかけになりました。この期間、僕は、何度もなるほどと思いました。自分自身成長できたと思います。
最後になりましたが、開催にご尽力いただいた皆様に感謝したいと思います。ありがとうございました。
45. 堀 紗己奈 (ホリ サキナ)
夏合宿を終えて
創造性の育成塾での経験は私にとって全てが新鮮でした。例えば、液晶の実験を終えた後にテレビを見ると、「これも自分が作ったのと同じ液晶だ」と思ったことなど、実験講義では、日常の身近な現象や普段習っている理科の学習を、実際に手を動かしながらその仕組み・原理までを深く探求でき、新たな観点を身につけられたと思います。各界の著名な先生方の講義では、驚くほど多分野かつ最先端の研究ばかりを聞くことができて、本当に感動しました。塾の初日などは科学の面白さと素晴らしさを改めて認識し、第一線で研究をされている先生方に圧倒されていましたが、たくさんの講義を聞くにつれ、科学はまだ足りないということを感じ始めました。そして「まだ科学はここまでしか到達できていないのだ」という現段階での限界を知れたことで、これからの世界は私達が科学によって作り上げなければならないという自覚や責任感が生まれました。そのためには、幅広い理科の知識はもちろん、行政・法律といった多角的な視野も必須だと思いました。また、皆好きな分野を熱心に研究している人ばかりで、刺激をもらって切磋琢磨しあった育成塾の15期生の仲間たちと出会えたことは、本当に私の人生の宝物です!育成塾で出会えたすべての方々に感謝し、この経験を生かしてこれからも自分の探究を深め、“創造性”を成長させたいと思います。上田先生の講義の中での「可能性の解は自分の限界を観念した時だ」というお言葉を肝に銘じて、これからも挑戦し続けたいと思います!4日間という短い間ではありましたが、貴重な経験を本当にありがとうございました!
46. 本間 駿太郎 (ホンマ シュンタロウ)
夏合宿を終えて
今回創造性の育成塾に参加し、先生方の興味深い講義を聴き、身近なものからやったことのない初めてなものまで様々な面白い実験を体験することができ、大変充実した有意義な4日間を過ごすことができました。
中でも私が一番印象に残ったのは、1日目の渡部潤一先生の講義です。宇宙生命は存在するのか?という議題のもと、酸素や窒素はどうやって生まれるのかという話や、小さな惑星がどうやって発見されるかなど、とても興味深かったです。この講義を通して、私は〇〇法や〇〇理論など、名前は聞いたことがあっても、実際の内容についてはよく知らないことばかりだということを思い知りました。いつも名前を知るだけで終わってしまうので、これからはそれがどういうことなのか、どういったことに繋がるのか、もっと探究心を持って調べ深掘りしたいと思います。
全体の講義を通して、自分の持っている知識をつなげて広げていくことが理科や科学の分野ではとても大切だということを感じました。また、自分の課題やテーマを見つけるには、頭で考えているだけでなく何ごともやってみる経験が大事だと感じました。
コロナ禍で大変な中、オンラインでこのようなセミナーを開催していただき、先生方をはじめスタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。またオンライン上でしたが、全国の理科好きの仲間との出会いも励みになりました。この育成塾での貴重な経験を今後の自分の勉強や研究に活かしていきたいです。ありがとうございました。
47. 山根 悠真 (ヤマネ ユウマ)
夏合宿を終えて
創造性の育成塾での授業では、AIについて紹介しているものが多くありました。AIは多くの科学、経済から生活の中まで深く浸透している学問で、私の最も好きな分野の一つです。そのため、AIについての講義が強く印象に残っています。僕が授業で受け取ったことを、僕なりの解釈で要約してみようと思います。
まず、AIにはいくつか考えなければいけない課題があります。それはAIは人間に匹敵する能力を得られるのか、AIに支配される社会が来ないと誰が言い切れるのか、AIをどう利用していくのかなどです。これらはただAIを発展させていくことだけで解決できる課題ではありません。全て哲学による倫理と、技術による創造が関わってきます。
AIの開発と発展に限らず、どう抑えるか、どう使うか。それが全ての科学につながってくるのです。科学は最初は『独創』かもしれないけれど、それが洗練されて変成して『創造』になるのだと学べてよかったと思っています。『独創』は責任を負うことはないが、『創造』には社会に対して責任が生じます。
この育成塾は、僕が『独創』的な科学の発展に関わるか、『創造』的に科学を使うか、考えるきっかけになりました。講義をしてくださった先生方、15期生の皆さん、支えてくださった運営の方々、OBOGの皆さん、ありがとうございました。
48. 吉岡 秀祥 (ヨシオカ ヒデアキ)
夏合宿を終えて
この夏合宿では、オンラインで少し目が疲れやすかったですが、とてもわかりやすく興味深い講義や実験が多く、4日間が本当に早く過ぎていきました。
この育成塾で、僕がもっとも印象に残っている講義は2つあります。
1つ目は、上田先生の「考える力の鍛え方」です。今までスピードが大事だと考えていた自分にとって、この講義は大きく考えを変えさせるものでした。ある問題にぶつかったとき、すぐに答えが出ないからといって諦めがちでしたが、今後必要となってくる「考える力」や「想像力」を養えるようにするためにも、いろいろな経験をして、実現させたい目標を設定しつつ最後まで考え抜くという「訓練」で鍛えたいと思いました。
2つ目は「はやぶさ2と太陽系探査」の講義です。もともと、宇宙開発に興味を抱いていたこともあり、はやぶさ2の概要は知っていましたが、その成功には数々の努力が隠されていることを講義で初めて知りました。成功するためには、それだけの不断の努力が必要だと改めて感じました。
また他にも、育成塾での講義ではAIを含めた講義がいくつかあり、多方面からの考えかたを知ること出来て、物事は一方面からだけでは見られないことを実感しました。
今後はこの合宿の経験を活かして、意欲的に諦めずにチャレンジしていきたいです。最後に、講義をしてくださった先生方、関係者の方々、OBOGの方々、そして15期生の皆さん、4日間有難うございました。