実験

飛ぶ種を研究しよう(下田 治信 国分寺市立第一中学校 教諭)

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本日は飛ぶ種に関する実験からスタートです。
下田先生はまず、自分の生きる場所を選べない植物にとって、種子は移動するために重要なものであることを説明しました。
続いて、様々な植物がどのように種子を運んでもらっているのか、具体例を挙げていきます。
鳥に運んでもらうマンリョウやナンテン、靴や服について運ばれるアメリカセンダングサやオオバコ、アリの餌となるタチツボスミレやカタクリなど、様々なものがあります。
そして、タンポポやアザミなどは、風で種子を飛ばします。

ここで、塾生にカエデ(イロハモミジ)とニワウルシ(シンジュ)の種子が配られました。
ここからは、種子がどのようなつくりで、どのように飛ぶのか観察し、そのモデルを作っていきます。
まずはシンジュの種子を落としてみて、種子が回転しながら落ちていく様子を観察しました。
このシンジュの種子のモデルを作ってみます。指示に従い、塾生たちは細い折り紙を糊で貼って輪っかにし、さらに中央部をとめて8の字型にします。これを落としてみると、モデルは回転しながら落ちていきました。

次は、マツについての話です。
マツボックリを水に浸すとどうなるか、との先生の質問に、「マツボックリの傘が閉じる」とすぐに塾生が答え、その理由も正解でした。

今度はイロハモミジの種子を落としてみますが、すぐに落ちてしまいます。ところが種子が2つくっついているのをバラしてみると、回転しながら落ちていきました。
このイロハモミジのモデルも作ってみます。指示通りに折り紙を折り、クリップをおもりとしてつけます。塾生たちは、自分なりにおもりの位置を調整して落下時間を伸ばそうと何度も試行錯誤を繰り返していました。

続いてはラワンです。先生が実物のラワンの種子を飛ばすと、塾生からは「ウォー」と声が上がります。
このモデルを、スチロール板とコルクで作ってみます。モデルを作った塾生たちは早速、風洞実験器を使って試しました。「風を弱くしてみたら」などと塾生同士でアドバイスをする姿も見られました。

最後はアルソミトラの種子。種子がグライダーのように滑空する動画を見て塾生からは「すごっ!」「めっちゃ飛んでる!」と驚きの声が上がります。アルソミトラの種子のモデルも作り、おもりの位置や羽の形を工夫しながら実験を重ねました。

ここからは教室を出て、ラワンとアルソミトラの種子をロビーの2階から落としてみます。
ロビーに着くなりモデルを落とし始める塾生。アルソミトラの種子のモデルが向かい側の窓まで届くと、どよめきが起こりました。

その後、塾生全員で一斉にモデルを落とし、滞空時間を競いました。塾生たちは各々のモデルがゆっくりと落ちていく様子を見守りました。

教室に戻ってまとめです。
下田先生は、「いろいろなところを見て新しい発見をしてほしい、ヒントをいろいろな自然の中から見つけてほしい」と伝え、実験を締めくくりました。

(7期生 大鶴 啓介)

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