【岸田 彩花・11期塾生】
皆さん、こんにちは。11期生の岸田彩花です。
私は7月28日~8月3日までの一週間、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)より選抜され「第13回アジアサイエンスキャンプ」に日本派遣員として参加してきました。
アジアサイエンスキャンプとは、ノーベル賞受賞科学者および世界トップレベルの研究者による講演や、講演者がリードするディスカッションセッションを体験できる科学の合宿です。毎年アジアの国で開催されるのですが、今年は中国の汕頭で行われ28の国や地域から251名の派遣員が参加しました。
簡単ではありますが、私が体験してきたことをご報告させて頂きます。
講義では各分野で活躍されている先生方の専門的な話を聞くことができ、自分の興味の幅を広げる良いきっかけになりました。もちろん全て英語での講義なので自分についていけるか不安だったのですが、先生方も分かりやすく説明して下さり理解しやすかったです。元々興味を持っていた分野だけではなく、他の分野についての話も聞くことができたので知識が広がりました。 ディスカッションセッション形式の授業では、先生と生徒の距離が近いため、講義よりも質問や交流がしやすく非常に貴重な経験ができました。自分も何度か質問させて頂いたのですが、先生が一つ一つ丁寧に答えて下さったのが印象的でした。他の生徒の質問やそれをキッカケに始まった議論は、自分の発想に無かった考えが多く良い刺激を受けました。
また、初日に各国の派遣員とのグループ分けがあり、与えられた科学分野の課題について話し合いやポスター制作を行い、最終日に発表するプログラムもありました。同じグループに日本人が自分一人なので最初はかなり不安でしたが、周りの派遣員がちゃんと理解しようと話を聞いてくれた為、コミュニケーションに困らず交流も深まりました。しかし、自分の言いたい事をしっかりと言えないもどかしさがあったので、今後はもっと英語が上達できるように日々努力をしていきたいと思います。最終日のポスター発表では審査員や他のグループの派遣員に説明をしたのですが、練習の成果もあり質問にも答えられたことは自分の自信に繋がりました。
その他、観光や交流会など様々なイベントがあり、開催地の中国の文化を始め、参加派遣員の文化にも触れることができ、毎日がとても刺激的で素晴らしい体験をさせて頂きました。
このキャンプの目玉は著名な科学者から講義を受けられることですが、それ以上に国籍に関係なく科学者や派遣員と交流できるところだと感じました。Eliezer Rabinovici教授の講義で「科学に国境はない」という言葉を頂きましたが、そのことをとても実感した一週間でした。
これからも科学の道を進む上で手を取り合っていけるように、コミュニケーションの大切さを忘れずに語学の勉強や研究に励みたいと思います。
・写真提供
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
中国教育国際交流協会(CEAIE)
・参考HP
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)アジアサイエンスキャンプのページ
https://www.jst.go.jp/cpse/risushien/asc/index.html
アジアサイエンスキャンプ中国オフィシャルサイト
http://www.asc2019.cn/