NPOネットジャーナリスト協会 創造性の育成塾 夏合宿2011

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出席番号 11

小泉 淳之介 (こいずみ じゅんのすけ)

 

 

 

  

 「忘れられない9日間」
  11番 小泉 淳之介
 
  僕はこの合宿を通じて多くのことを学びましたが、中でも学習に対する態度について考えさせられることがいろいろありました。特に僕の心に残った講義が3つあります。
 
  一つ目は、ノーベル化学賞を受賞した根岸英一先生の「夢を持ち続けよう」という講義です。この講義の中で先生は「研究に失敗などない」ということを教えてくださいました。研究の際、根岸先生は実験に使える70種類ほどの元素をすべて試そうとしたそうです。その中には当然、失敗も多かったけれど、「それも一つの発見」と前向きに捉え、決してあきらめなかったとのことです。僕は先生がおっしゃっていた “Pursue your lofty dream with eternal optimism”という言葉を忘れずに、不屈の精神を持って夢に挑みたいと思いました。
 
  二つ目は、「日本『再創造』」という本をお書きになった、三菱総研の小宮山先生の講義です。小宮山先生は、日本が2050年までに「エネルギーの自給社会」を実現するための取り組みについて熱く語られる中で、「今の大人は現代の急激な社会変化に適応できていないので、彼らが言うことは必ずしも信用してはいけない。君たちは自分の頭で考えなさい。」とおっしゃっていました。よく環境問題やエネルギー利用に関して「欧米に学べ」といわれますが、日本は過去に公害とオイルショックを科学技術の力で乗り越え、いまや世界でいちばんエネルギー効率のよい国だそうです。僕も将来、科学の道を目指す若い世代として、物事を鵜呑みにせず、そして日本のよりよい社会づくりに貢献できるように、さまざまなことを真剣に学んでいこうと思います。
 
  三つ目は、この創造性の育成塾の塾長である有馬先生が講義でおっしゃっていた、「これからの学びに理科、社会という区切りはない。さまざまな分野を総合的、多角的に捉えないと全体は見えない」というお話です。文部科学副大臣の鈴木寛先生も同様のことをおっしゃっていました。世界の歴史を振り返ってみても、東西冷戦と通信の発展、蒸気機関の開発とエネルギー革命など、政治や社会と科学技術の進歩・発展は互いに影響を及ぼしあってきました。だから自分も「僕は理系人間だから」などと枠を作らず、何事も総合的に学んでいかなければならないと思いました。
 
  この9日間で僕は偉大な先生方にご指導いただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。また全国から集まった塾生と友達になり、ネットワークが広がりました。この合宿で学んだことを忘れずに、これからも貪欲に学び続けていくつもりです。そして将来は、この合宿で講義してくださった先生方のように、科学の分野で社会に大きな貢献ができるような人になりたいです。
 
  最後になりましたが、このような素晴らしい合宿を運営してくださった事務局や先輩の方々に大変お世話になり、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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