「今僕にできること」 武蔵高等学校中学校 14番 塩谷 尚熙
僕は、これまでの大勢の先生から沢山のことを学びました。根岸英一先生の「若者よ、海外に出よ」のお言葉や、超伝導について講義と実験をしてくださった北澤先生の仰っていた、「大きな夢」を持つことの大切さ、鈴木先生が力説してくださった「想像」と「創造」のもたらす歴史を変えてしまうほどの変革についてなど、数多くのことをまなんできました。
気持ちとしてはすぐになにか自分で実験や研究などをしたいのですが、今の僕にはまだまだ全然知識や経験などが足りません。そんな未熟な僕にも今できることがあると思います。
「音の聞こえ方の研究」や、「緑のカーテンを科学する」などの講義から僕が学んだことは、未知の自然界の探求も面白いけれど、日常の中から出てくる不思議を追っていくのも面白い、ということです。このことから、僕は「今僕らのいる日常」を改めて見直してみよう、と思いました。そのきっかけになったのが小宮山先生の「日本再創造」の講義です。この講義からは、家の窓ガラスを二重窓にしたり、家電を最新型に買い替えたりするだけでも、家の消費電力を大幅に削ることができるということを教えて頂きました。
僕は、鈴木先生の仰っていた「仲間」でなにかを成し遂げてみたいと思うようになりました。僕が最も多く友達と接する機会が多いのは学校です。なので、まずは普段の学校生活の中から見直していきたいと思います。まず教室について考えてみました。僕の教室のエアコンはかなり古くて、中の管が詰まっていたりします。効率が悪いのであまりつけないのですが、やっぱり暑いので、今年も結局使いました。ガラスも一枚で、エアコンをつけているのに窓が開いていたりします。とても省エネになっているとは思えないので、エアコンや設備を改善するよう訴えたいと思います。
まだまだ改善の余地があると思うので、二学期が始まってからも、日頃常の生活を見直すことを大切にしていきたいと思いました。
僕はこのとても充実した九日間の合宿を通じて沢山のことを学ぶことができました。講義や実験をしてくださった講師の方々や運営委員会のみなさん、そしてここまで僕を支えてきてくれた39人のみんなに、心から感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
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